ムード東洋

 やはり生は人気です

オープン当初、生ビールの代わりにアジア各地のビールがショーケースに並び、個性的なラベルが目を楽しませてくれました。中国のチンタオにはじまり、沖縄のオリオン、東南アジアの各国のビールから西に向かいインド、スリランカ、南下してタヒチ、太平洋を渡りジャマイカ、メキシコと、もはや東洋のビールを逸脱した頃、季節的にも「生が飲みたい」という声が強まりオリオンの生が始まりました。
やはり亜熱帯以南のビールは飲み易いクリアなものが多く、水代わりに飲まれている感が強いですね。だから特別敬遠されるほど個性の強さも無く、むしろ国内のビールよりしっくりくるような繊細なビールにも出逢えました。ビール党の方にも飲みくらべる楽しさを、もう少し提供していたかったのですが、やはり「生」です。「とりあえず生」をオーダーすることが日本の飲酒文化なのかもしれません。