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里芋(さといも)[サトイモ科]

里芋(さといも)[サトイモ科]

金銀は溜まらぬものか芋の葉の

溜まれば落つる露の白銀

山芋に対して里で作るから「里芋」「野芋」「青芋」と呼ばれる。大きな葉には水溜りが、そこに青蛙がちょこなんと、露の重さで葉はしなる。葉の煎汁は下痢止めに、芋は摺り落として打撲・歯痛・腫れものにシップとして使い熱をとる。親芋の主成分は澱粉。なかなか栄養価に富む。

芋煮えてひもじきままの子の寝顔

つい食べ過ぎてお腹で発酵し「おなら」となるが、それはその副産物。我慢をすると、臭気が鼻に転じて鼻を襲う矢になるから「転矢気(てんしき)」という。医者に「てんしきはおありかな」と聞かれた和尚が何のことかわからず、滑稽な勘違いをしだす落語でご存知。出すもの出さないと腸で反転するからご遠慮なく一発音を立てて。嗜みある方は、だから音イレで・・・。

芋茎(ずいき)は随喜に通じると信じられ、閨房にて悪さする肥後の土産もある。

女房の随気背中で足たたき

古川柳