今回は2回分まとめてお届けいたします。

「知ってて重宝 〜身近にある漢方薬〜/ボタニカルアート」
2008年12月号

猫の絵

くすりと笑え場

同級会の宿泊で、がばっと起きだし「忘れたぁ」と、幾種類ものくすりを手のひらにかざしたのち頬張り飲み込むと、「あっ おれも」と、血圧・糖尿など薬の飲み比べ。おかげさまで飲み忘れを気にするほど服用してない身分には呆気に見える。

持病のある人は真剣服用で、加えて精神安定剤・睡眠薬と飲んでいるから、その効き目もあってバタンキュ。おまけに茶酒類も飲むし、老化現象もあるでトイレも近い。その度によろめき枕をけとばされ、踏んづけられて寝たぁそらない。

枕並べた何人もが替わりばんに

いびき歯軋り寝言におなら 小便つまずき大あくび

とくれば、夜長の色気ない交響楽に悩まされる。

アルコールが入るといびきが大きくなるのは、毛細血管が拡張しノドがむくむ(浮腫)のが原因。また脳が麻痺するから喉の筋肉が緩んで狭くなり、横になると引力のせいで更にノドチンコ(口蓋垂)がのど壁に下がって空気穴がふさがるので鼾(いびき)をかく。口をあいて呼吸するからのどや鼻の水分が干される。だから鼾の字となる。

いびきは他人への迷惑もさりながら、一番迷惑しているのは当人で、ぐっすり寝ている証拠ではなく自分のいびきが大きな騒音として、おのれの耳に響きストレスになっていることに気付いていない。また呼吸に無理があるので酸素不足になり、循環障害や無呼吸症候群など陰に隠れた病気の可能性だってあるから要注意である。

歯軋りの原因にはストレス、習慣・癖、歯並びなどがあげられるが、せんべい齧るような音をたてていても当の本人は知らない。深夜に歯軋り聞けば薄気味悪いし、隣に寝たことに臍(ほぞ)を噛んで、何度も寝返り打ちつつ「マッタクモーォ」とぼやきながら、眠れぬこっちが歯軋りしている始末。癪に障って蹴飛ばしたら、いっときやんで、今度はおならだ。しかも歳はとっても屁は若い、尻っぺた震わせたトレモロを響かせる。いびき・歯軋り・オナラのアンサンブルには文字道理ヘイコウしてしまう。

屁というものは人間が寝転んだ形の尸(しかばね)の中に音階を表す比較の比が入ったものである。音階とはぶう・すう・ぴいである。

知ったかぶりで恐縮だが、私は外国旅行の際「腸の内容物の醗酵によって生じたガスが肛門より出るものを貴国においては何と申すか」と必ず土産話に聞いて回る。けったいな質問にあちらさんも、一瞬怪訝な顔より先に、へっと息を呑むから、やはりへ(he)というのかと思うと違う。英語でfart、ドイツ語でfurz、フランス語でpet、中国ではpi、スペインpedo、トルコ語でhosuruk、モンテネグロでは・・・まあそのくらいにしときましょう。変な質問してごめんと言ったら、I don`t give a damn about gas (そんなの屁とも思わないですよ)とgasで答えた。何のことはないガスなら世界で通じるんだぁ。

この笑いと屁の相関関係はいずれも音階に高低はあっても、はっはは・ひっひひ・ふっふふ・へっへへ・ほっほほとの笑い声。お尻が割れるようなバァ・ビイ・ブウ・ベエ・ボウと鳴らすのもハ行のヘ腸調(笑)鳴るに敬語を付けておなら。漢にては放屁といい、上方では屁をこくといい、関東では屁はするのではなく放(ひ)るのである、念のため。

屁をひって面白くなしひとり者

古人いわく、「ちんこうもたたず屁もたれず左様な者を、屁でなし野郎というべし」・・・あれッ?沈香も炊かずだったかな。。。

執刀医いわく「ガスは出ましたか?出たぁ、では心配ない、屁は健康のバロメーターですからな。へっへっへぇ〜」と、安堵の高笑い。

屁一つで開腹術も無事終わり

というではないか。

屁にも上品中品下品とある。品(ぼん)とは極楽浄土に往生する者の生前の行いの分け方等級をいう。ブウとなるもの上品にして形円く、ブウは中品にしてその形骸いびつなり。スーとすかすものは下品なりと、どうやって見えたのか平賀源内は説く。そりゃそうだ、下品は臭いもの。

寄る人のみなはらはらと散りぬるは

イロハの文字のヘにぞありけり

苦酢利


「知ってて重宝 〜身近にある漢方薬〜/ボタニカルアート」
2008年10月号

猫の絵

くすりと笑え場

サメの油やきのこのエキス

ウコン・ヤーコン・マカ不思議

サプリメントと言う言葉は、皆さん気軽に日常の会話の中にサプリ、サプリと挟んで、何らかの形で利用しています。しかし、いったい何がいいの? なぜいいの?となるとサップリ分からんというのが実情だから困るのであります。私たちの周りには健康情報が氾濫し、いったいどれを信じていいのかを見極めるのは至難のわざと言えるでしょう。

「ほらごらんなさい、この健康食品を飲んで30分後の血液の流れは、ホレこの通り」とか、「1週間で5キロもやせた太丸細枝さんの実例」「飲んだら透き通るような肌になり骨まで透けて見えるようになった」とか、「肥っているといわれた私がデブってると言われるようになった」とかなんて功罪こもごも体験談を放映する。そこには、テレビ局のお手振り係りが、「はいそこで、ホホッと、感心した声を上げてください。ハイこちら側の人はへぇーっと驚いた声を上げてください」と腕を振って催促する。売らんかなの魂胆放送だ。それに応えて俗に「ほーっ へーおばさん」というアルバイトがサクラになって、やっているわけだ。「では、私もそれにあやかりたい」と、釣られて、自分の顔や姿も見せず体質・病気の治療中・ほかの薬との飲み合わせも頓着無しに飛びつく。

健康食品の普及の陰には医療不信がある。生活習慣病などいろいろクスリを飲まされても一向に効果が出ない。だからといって食品なのだから副作用はないはずと思い込み安易に電話一本で買い求めてしまうとは、無謀に等しい。やせるつもりの健康食品で効果が出たのは自分の体の方ではない。

ダイエット財布の方が先にやせ

そもそもSupplementとは、「dietary Supplement」のことで、Dietaryとは「diet」「減食する」というお馴染みの言葉であります。dietaryとは状況に応じて規則的に、日常的に摂る食物。suppleには「心豊かな・柔軟な・判断力」と言う原義があり、mentすなわち「mental」「知力・知能・知識・知恵を駆使して選ばねばならない」と言う大きな深意が有るのです。しかし健康情報から得た「知識」はあっても、それが自分の「健康のための恵み」になるかどうかとの判断する「知恵」がないのが残念で、自然食品と謳っても身体にとっては異物、健康に良くても他の薬剤との飲み合わせ、健康に良いはずが病気の診断を妨げ病状には悪い場合だってある。薬剤師などの専門家の意見を聞き入れて購入すべきであります。

販売法が野放しで、臨床試験に裏づけられた認証(Evidence)の定かでないものも多く、少なくても身体に入り健康に関与する製品がウルトラおばさんの訪問販売で、しかも価額競争で3個買えば2個おまけなんて得体の知れないものまで出回る。正に良貨が悪貨を駆逐するように、いい製品も安売り商品の犠牲になり、有効成分のあいまいな製品の横行は、折角の良品が粗悪品に信頼を損なわれ代替医療のめざす健康の自己管理、自分の健康は自分で守るの、恣意に反することは残念であります。

医師も薬価基準に載るっているものだけでの治療には限界を感じてしかるべき、患者もサプリメントの併用の事実を医師に知らせ、医師も21世紀の医療の現場も大きく変わりつつあることを知り、知らぬものは調べ患者の利用相談に応じるべきである。なにも外科手術によって病因を探り病巣を取り除くことが医療ではなく、それは病気を治す手段の一つであるに過ぎなく、本当の医療とは人を癒すものでなければならないと思うし、人を癒す手段、それは西洋医学であれ、東洋医学であれ健康食品であっても関係ないはずである。健康維持の基本は毎日の食事にあることは誰でもわかっている。

では、具体的に食事が生体にどのように影響を及ぼすかについては中々理解されない。疾病や不定愁訴の原因の大半は食事にあるといわれる。どんな医学療法を行い、薬を飲まされ、サプリメントを摂っても食事の悪癖が改善されなければならない。三度の健康食事を和気藹々と摂ることに勝るものはないのである。

健康に気使いすぎる不健康

苦酢利