▼ Photo.01 | |
醪(モロミ)を活性化させる為、撹拌(か くはん)をしているところです。一回の仕込 みで使う約1トンの原料米を水に浸し、蒸し た後に黒麹菌を加えて、製麹機で繁殖させて 黒麹が出来上がります。そしてその黒麹と酵 母と水を加えて出来たのが、この写真の醪で す。これを甕で行うから『甕仕込み』と言う わけです。じっくりと発酵させた醪は、常圧 で蒸留すると泡盛が出来上がります。 |
▼ Photo.02 | |
石川酒造の醪室。一石(180リットル)甕 が立ち並び、醪が元気に発酵していました。 室内は黒麹の発するクエン酸の香りが充満し ています。この一斗甕は、完全なハンドメイ ドらしく、大きさや形状に若干の差があるよ うで、中には目視で明らかにわかるモノも… 柱に掲げられた『沖縄唯一の甕仕込み』の 看板が、私には、石川酒造のみなさんに誇り を与えているような気がしました。 |
▼ Photo.03 | |
さて似ている写真ですが、こちらは2階の 熟成室です。この暗く静かな部屋で『玉友』 達が静かに眠りについています。 遠近の差に見えますが手前の5つの甕まで が一石甕で、奥はそれより小さな甕。こちら は石川社長自らが管理するかなりの年代物だ そうです。中身が気になって気になって仕方 ありませんでしたが、『飲ませて下さい』と 言えず、いや、眠りの妨げにならないよう静 かに部屋を後にしました。 |
▼ Photo.04 | |
こちらは熟成室の通路を挟んだ向いの部屋 です。いつ頃まで使用してたものかは解りま せんが、かなりいい味が出ている直火蒸留釜 がありました。おそらくは戦前のモノでしょ うが、釜の上部が木桶をひっくりかえしたよ うな造りになっているんですね。というか、 木製であることには驚かされました。 その回りに無数に置かれた様々な甕も、当 時のモノなのでしょうが、こう見ると、甕だ けは今でも形を変えていないようですね。 |
▼ Photo.05 | |
これは石川酒造場の壁画です。ガジュマル の木が描かれていますが、沖縄ではガジュマ ルの古木には、妖精キジムナーが宿っている と信じられていて、このキジムナーは人に幸 福をもたらす妖精です。イタズラもするが親 切で、魚の目玉が好きな人気者。常に人々と のふれあいを持ち多くの民話にもなっていて 『人々が集まってくるように』との願いを込 めて描かれたようです。玉友ファンの方は、 すでにキジムナーに呼ばれているのかも… |
500年前から伝えられた 甕仕込み・甕貯蔵 海を渡ってやってきた泡盛のロマンが いま甦ります… 石川酒造場の泡盛を見る |